ぶどう畑 de ハイキング
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五感で感じる自然の恵み♪





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日本でワイン関係の仕事をしている友人がパナデス地方に滞在していたので、彼女の調査に同行させてもらって "ぶどう畑 de ハイキング"(←勝手に命名)に行ってきました。


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普段からポールや友人達とハイキングにはちょこちょこ行くのですが、いつも行き当たりばったりでちゃんとしたルートに基づいて歩くのはこれがほぼ初めて。
今回は Lavern-Subirats 駅から Castell de Subirats(スビラッツ城)などを経由して Sant Sadurni d'Anoia という街まで歩く約15km のルートでした。


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歩いてると所々にこんな看板が立っています。自分の歩いている道が正しいことを示してくれているので安心安心。


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なんだかトスカーナみたいだね〜と、鳥たちがぴちゅぴちゅさえずる牧歌的な風景の中を進んで行きます。


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収穫間近の白ぶどうは熟して黄色くなりかけてたよ。この日も暑かったので喉を潤すためと言い訳しながら時々何粒か失敬。甘くってみずみずしくておいしかった〜。


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この辺りでは、自生しているイチジクの木もあちらこちらで見かけられるのだけど・・・


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この夏は特に暑かったからか、乾燥イチジクになって落っこちているのも。このボテっとした姿が肉まんっぽい(笑)。


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こちらも自生しているミニりんごちゃん。


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つぶつぶブラックベリーも道端にたくさん生えてました。


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アーモンドの木もあったよ。3月頃になると桜の花に似たアーモンドの花を見ては日本を懐かしむのですよ〜。


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ぶどうにまつわる興味深い話しが書かれた看板もありました。

「19世紀後半、ぶどうの木の根に寄生するFiloxeraという害虫が猛威を振るい、ヨーロッパ中のぶどうの木を食い荒らし壊滅的な状態に追いやった。のちに この害虫対策として、耐性のあるアメリカ品種の台木を ぶどうの木のまわりに接ぎ木するという方法を取って 事態を収束させた。」


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この看板にはここに植えてあるブドウの品種が記されていて、こちら Tempranillo は赤ワインに使われる品種として広く知られています。地域によって品種の呼び名は異なり、カタルーニャでは Tempranillo のことを "Ull de llebre(野ウサギの目)"なんてかわいらしい名前で呼んでいるんですよ。


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所々で見かける放置され荒れ放題のぶどう畑。資金繰りが上手く行かず、泣く泣く畑を手放す持ち主もいるという厳しい現実も。。。


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以前から気になっていたのが、ぶどうの木の脇に植えられている薔薇の木。
最初は昆虫を寄せつけて受粉しやすくする為だと勝手に思い込んでいたのだけど、実際は害虫や病気などから守る為の予防策として植えられているようです。
なんでもぶどうの木に付く害虫・病気と薔薇の木に付くものは同じだそうで、それらはまず最初に薔薇の方に付くことが多いのだとか。
薔薇には悪いが先に犠牲になってもらって、ぶどうの木を守るってことなんだよね。自然の摂理を利用した面白い対処法だな〜。


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時々こうして枝分かれするところに石が置かれている木を見かけます。これは枝がしっかりと上に向かって生えるように矯正しているんだそうな。


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ちょっと見づらいけど、丘の上の真ん中辺りにある石造りの小屋が見えるかな?
これは昔自動車などなく 道路も整備されてなかった頃、畑に働きに出た農夫が食事をここで摂れるよう作られた休憩小屋。工具置き場の役割も果たしていたようです。
今はほとんどの人が車持ちだし、お昼時には一旦自宅に戻って休憩をとるんだろうけど、昔はきっとロバなどに乗って長い時間と労力を使って畑まで出てきていたのでしょう。


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18世紀頃に建てられた石造りのお屋敷の側を通ると、突然ちっこいワンコが吠えながら登場(後ろの白いの)。。。その直後この写真の手前にいる大型犬が、ドスのきいた声でバウバウ吠えながら出てきてビックリ!

実は以前ポールとハイキングをしていた時に、5匹の大型犬が突如走り寄ってきたんです・・・。真っ先に走って木によじ上ろうとしたのですが、そんな焦りまくりなわたしをよそに冷静なポールは「ビビって逃げたりしたら逆効果だよ!普通にしてれば大丈夫だから」と一言。なので頑張って冷静を保ってみました。そしたらあら不思議、ワンコ達は何事もなかったかのように走り去って行きましたemoticon-0141-whew.gif 

その時の教訓を思い出し、大丈夫大丈夫、落ち着いて!と友達をなだめつつ(←自分自身を落ち着かせる為でもあったんだけど…)この場を無事やり過ごしましたよ〜。ホッemoticon-0141-whew.gif

少しするとお屋敷の中からおばあちゃんが出てきて、「あんたらどこから来たのかね?」と聞かれたので「日本からですよ」と言うと、この後行く予定のスビラッツ城には大昔日本人の修道女が3人住んでいたという、誰も知らないような貴重な逸話も聞かせてくれました。犬に吠えられてまでここを通った甲斐があったわ。。。


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気をとり直してハイキング再開。やっとスビラッツ城が小さく見えてきた〜。


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収穫されたぶどうで山積みになったケース。この後トラクターに載せて醸造所へと運ばれます。


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正午を過ぎた頃からやたら暑くなって来たので、近くのワイナリーでカヴァを飲んでリフレッシュ。そこで少し休憩もできたのでまた張り切ってハイキング再開〜。


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ぶどう畑の散策ルートは農道ばかりかと思いきや、時々こうして国道を歩くこともありました。ここは交通量も少なくまだマシな方だけど、場所によってはトラック等の大型車がバンバン通って結構危険な道路も。予算が行き届かないのかもしれないけど、もうちょっとハイカーにとって歩きやすいように道が整備されてるといいのだけどな〜。


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心臓破りの坂道を登りきって、やっとお城に到着〜。


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たくさん歩いて腹ぺこだったのですぐにランチタイム☆この日はゆかりご飯のおにぎりと、日本で調達してきた塩麹で漬けた鶏のからあげemoticon-0115-inlove.gif 自然の中で食べるゴハンはとびっきり美味しい!
バルセロナからパナデス地方に引っ越してきたばかりの頃は「こんな中途半端な街はイヤだ〜」と悩んだ事もあったけど、今では大自然を身近に感じれる恵まれたこの環境が大好きです。


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側にはウチワサボテンが大きな実を沢山つけていました。
あまり知られてないこのサボテンの実ですが "higo chumbo" と言って実は食べれるんです。時々家の近くの八百屋さんでも売られていますよ。
それにしてもパイナップルやドリアンもそうだけど、この見た目に怖じけず初めてコレを食べようと思った人はすごいよね。


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ランチの後眺めのいい場所へと移動。そして モンセラート(のこぎり山)の方を見渡すと驚愕の風景が広がっていました・・・なんと巨大な倉庫のようなものが、ぶどう畑のど真ん中を陣取っていたんです。。。
恐らくどこかの企業の倉庫だと思われ、広大な面積を占めてるから この美しいパナデスの景観が台無しじゃない・・・(涙)。年々北ヨーロッパからの観光客が増えているというのに、この残念な景色を見たら彼らもドン引きするだろうよ。
地理的に好条件が揃っているこの辺りは 物流の軸となる幹線が通っているので、数年前からこのような倉庫が続々と建っているようです。写真には写ってないけど、この白い倉庫から少し離れた場所にはスペインの某スーパーの巨大な物流センターもありました。
便利な世の中にするには 別のところで犠牲を払わなければいけない。それはやむおえない事だし、わたしもその恩恵を受けている一人なのであまり文句は言えないけど、もっとなんとか自然景観を損なわないようにできなかったものかー、、、と残念でなりません。倉庫があった場所は昔、一面のぶどう畑だったんだよ(泣)。


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気をとり直してお次ぎは TORRE - RAMONA という小さな村を訪れます。


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こじんまりとして手入れが行き届いた素敵な村でした。通りには人っ子一人いないし、家の中からも生活の音が聞こえなかったのが気になったけど。BARで休憩したかったのに、予想通り一軒もありませんでした(涙)。


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"TORRE RAMONA"と書かれた絵がかわゆい♡


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18世紀頃建てられた素朴な雰囲気の宮殿。


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宮殿の敷地内には小さな家も建ち並んでいました。召使い達が住んでた家だったのかな?

一応この TORRE - RAMONA あたりでわたし達のルートは終了なんだけど、来た道をまた戻るのはさすがにキツい・・・という事で Sant Sadurni d'Anoia まで歩いてそこから電車を拾うことに。


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Sant Sadurni d'Anoia へは地図上にあった農道を通って行きたかったのだけど、道がなくなってしまったのか わたし達が迷ってしまったのか分かりませんが、とにかく街へと繋がる道を見つける事ができませんでしたemoticon-0124-worried.gif 急遽ルート変更して、これまた交通量の激しい国道を通って無事サン・サドゥルニに到着です。
とにかく喉がカラッカラだったし、まずはBARに駆け込みましたー。クララ(ビールとレモンを割った飲み物)でお疲れさまの乾杯!

今回は友人が丹念に下調べをしていてくれたお陰で、ルート中にある見所や歴史についても理解が深まってすごく楽しかったです。本当にありがとう♡
何事に対してもいつも全力で挑む彼女は、会う度にたくさんの刺激を与えてくれます。また一緒に歩こうね。

そして翌朝は、、、筋肉痛でベッドから中々起き上がれなかったのでした・・・emoticon-0113-sleepy.gif
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by viespa | 2012-09-11 08:05 | カタルーニャの風景
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