ヨーロッパの道が交差する街、Strasbourg。 〜1日目〜
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アルザスの首府 Strasbourg(ストラスブール)へ。







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昔からアルザスの存在はなんとなくは知っていましたが、具体的にどういう場所か初めて知ったのはコルマールの記事でも書いたように、今から7年前にロレーヌ地方のナンシーへ行ったのがきっかけでした。


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フランスを発ちスペインに着いてから、実はアルザスは素敵なところだと知って あんなに近くまで行っていたのに…とすごく悔しい思いをしました002.gif
いつか絶対行ってやる!と心に決め、ネットで収集したアルザスの美しい風景にうっとりしながらも、実はその裏側には複雑な歴史を持った独特の地域だという事を知りました。
みなさんは文豪ドーテの "最後の授業" という本を知っていますか?

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アルザス地方に住む少年、フランツは、学校に遅刻してしまい、アメル先生の鞭打ち罰を受けるのでは、と心配したが、先生は何時になく優しく着席を促した。
今日は教室に元村長をはじめ多くの大人たちが集まっている。アメル先生は生徒と教室に集まった大人たちに向かって、自分が授業をするのはこれが最後だと言う。

普仏戦争でフランスが負けたため、アルザスはプロイセン王国(ドイツ帝国)領エルザスになって、ドイツ語しか教えてはいけないことになり、アメル先生もこの学校を辞めなければならない(国語教師としての在職は許されない)。
これがフランス語の最後の授業だと語り、生徒も大人も授業に熱心に耳を傾ける。
アメル先生は「ある民族が奴隸となっても、その母語を保っている限りはその牢獄の鍵を握っているようなもの」とフランス語の優秀さを生徒に語る。

やがて終業の時が来て、プロイセン兵の鳴らすラッパの音を聞いた先生は顔面蒼白。
挨拶をしようにも言葉が出ず、黒板に「Vive la France!(ヴィーヴ・ラ・フランス!=フランス万歳!)」と書いて「終了。みんな帰ってよろしい」と手で合図し、「最後の授業」を終える。

(Wikipediaより抜粋)


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ヨーロッパは陸続きのため、大昔から領土侵略ー回復の繰り返しです。弾圧され 自分の母国語を話すこと、文化活動を禁止されることも多かったのです。
島国に生まれた日本人としてはピンと来ないかもしれませんが、例えばもしも明日から日本語が禁止され、いっさい話せなくなったとしたらどうでしょう?母国語ではない言語を話すのは難しい事なので もちろんその点も問題ですが、言語というのは 自分のアイデンティティーを示すものだと思うので、日本語を奪われたら自分が自分ではなくなったような気がするのではないか、、、と想像するだけでとても複雑な心境になります。


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わたしはアルザスの歴史について深いところまでは知りませんが、アルザスはもともとドイツの神聖ローマ帝国に属した土地だったので、実際のところアルザスはドイツなのか?それともフランスなのか?と結論が見えず難しいのです。その上フランス人に言わせると「フランスだ!」、ドイツ人に言わせると「ドイツだ!」と返ってくるので増々分からなくなってきます008.gif こういった部分からも昔の領土争いの面影が垣間見えますよね。


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そんな事を考えながらグータンベルグ広場を歩いていると、古本や絵画市が出ていました。
もちろんそこにはアンジの複製画も。アルザスの風俗を描いた彼も激動の時代を生きた一人でした。当時アルザスはプロセイン王国領だったので、親仏家であったアンジはドイツを批判する風刺画を描いていました。そのため禁固刑を受けていた時代もあったようです。


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アール・ヌーヴォーのグラフィックアートなどもあったので、アレもコレも欲しい!コーフン気味に物色していましたが 欲しかったのは全てサイズ大、、、なので買うのは断念しましたー(泣)。


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その後はイル川沿いをお散歩。川のある街って本当に落ち着く…大好きです056.gif


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Weiss というチョコレート屋さん。


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ここでチョコとマカロンをお買い上げ♡


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大都市ストラスブールの中にもアルザスの古き良き時代の空気を感じれる場所があります。それが Petit France(プティット・フランス)というイル川の中州にある場所。ちなみこのプティット・フランスを含む旧市街地は世界遺産として登録されているそうです。


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お土産屋さんや雰囲気の良いレストランやバーが軒を連ねているのに しっとりとした場所でした。


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白鳥の親子がのびのびと泳いでいたり、側は小さな公園になっているので市民の憩いの場所といった感じ。


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ここにはアルザスらしい コロンバージュの家々が建ち並びます。この辺りはもともと川の水を必要としていた粉屋や漁師が暮らしていました。この建物は16世紀に建造された Maison des Tanneurs(なめし皮職人の家)で、今はアルザス郷土料理が味わえるレストランになっています。


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15世紀頃に造られたこの地区も第二次世界大戦で戦火にあいましたが、その後以前の姿に忠実に再建されました。


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街灯が灯りはじめ幻想的な petit France。水面に映るコロンバージュの家々がまた美しいですよね。昼間とはまた違った雰囲気です。


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夕食を済ませてBARで美味しいワインを飲んだ後、この日のメインイベント会場へと向かいました。


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ストラスブールでは7–8月の間だけ夜22時頃から、カテドラルにて光と音のスペクタクルが行われています。実物を見ると本当にキレイで感動するのでかなりおススメ♪ 音楽もいい!ずっと上を見上げっぱなしで首が痛くなったけど(笑)。
ストラスブール1日目はお天気にも恵まれ、良いスタートとなりました058.gif
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by viespa | 2011-11-18 06:55 |
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