♥ ♥ ♥ 4月23日(土)は Sant Jordi(サン・ジョルディ)の日でした。 街が本とバラの花で埋め尽くされます。 カタルーニャ地方ではこの日、女性は男性に本を贈り 男性は女性に一輪のバラの花を贈る習慣があって、それは日本のバレンタインデーとホワイトデーが同時にやって来たような感じの日です。 カタルーニャに限らずスペインでは バレンタインデーに対して関心が薄く、女性が男性にチョコレートを贈るというのは 日本独自の習慣で、こちらでは一般的ではないみたいですね。 カタルーニャ自治州旗が至るところに。 こんなふうにカタルーニャで、サン・ジョルディの日を "恋人たちの日" として祝うようになったのは 15世紀頃からのようですが、起源はもっと昔、今から17世紀前なんだそうです。 架空の人物とも実在したとも言われているこのサン・ジョルディの伝説は 国や地域ごとに様々ですが、ここではサン・ジョルディゆかりの地と言われている タラゴナ県は Montblanc(モンブラン)という町の伝説について。 サン・ジョルディとゆかいな仲間たち? *** ある日 サン・ジョルディは、悪獣ドラゴンに生け贄として捉えられてしまった モンブランクの王女を救出すべく、馬に跨がりドラゴンに立ち向かいました。 長い激戦の末、槍でとどめを刺されたドラゴンは力つき 彼の前に倒れたのですが、その時あふれ出したドラゴンの血が地面に落ちて、そこから美しい深紅のバラがたくさん咲いたそうです。 サン・ジョルディはその中から一番きれいなバラを摘み取り、王女に愛の印として贈ったそうな。 *** ちなみに本を贈るのは、この日が文豪セルバンテスとシェイクスピアの命日であるという事から "本の日" となり、これはスペイン全土に広がっています。 日本でも25年前から 日本書店組合連合会と日本カタルーニャ友好親善協会などの機関によって、4月23日は "サン・ジョルディの日" と定められていて、2001年には "子ども読書の日" に認定されています。 普段こういう贈り物系イベントにはどちらかというと無関心なのですが、わたしも本を読むのが好きなのでこの習慣はいいな〜と思います。 さて、みなさんはいくつバラの花(本)を贈ってもらったのでしょう? 右端の騎士はサン・ジョルディ。 そして今年のサン・ジョルディは カタルーニャ自治政府の配慮により、カタルーニャ州と日本の連帯を表明する日となり、自治政府庁舎とバルセロナ市庁舎にも カタルーニャ州旗と共に日本の国旗が掲げられていました。 カタルーニャ州知事をはじめとする多くの方が出席され、在スペイン日本大使館の高橋大使も駆けつけて下さり、カタルーニャ語でのスピーチをされていたのでちょっとびっくり。逆にカタルーニャ州の Artur Mas(アルトゥ・マス)州知事も、スピーチの一部を日本語でされていましたけどね(驚) 。 日本人だけでなく カタルーニャ人もスペイン人も、そして世界各国の人達が一丸となって 日本への祈りを捧げてくださり 感謝の気持ちでいっぱいです。 式典の様子はこちらから↓ *TV3のビデオ(カタルーニャ語ですが雰囲気は伝わると思います)。長めですが、14分目くらいから式典の様子が流れます。 *LaVanguardiaのビデオ(スペイン語でまとめられています)。 *** ただこれから夏に向けて、わたしの大大だーい嫌い!な虫達がぞくぞくとやって来るので今から害虫対策練らないとなぁ、、今すでにアブラムシと戦ってます、、、
by viespa
| 2011-04-24 17:39
| カタルーニャの風景
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