食いだおれの街 San Sebastián。
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なんだかんだ言って 今回もよく食べました。037.gif





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日本でも少しずつ知名度が上がってきている スペインの北部 バスク地方は美食の国と言われていて、世界中から日本人を含む多くの人たちが料理を学びに来る場所。
ミシェラン星付きのレストランも多いのですが、そこに行かなくったっておいしいバルやレストランにめぐり会えます。

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特にサンセバはバルの数もレストランの数もとにかく多くて、とくに旧市街地はこんな風に バルやレストランが隣り合わせでぎっしりと並んでいます。
ちなみに道ばたにいる人たちもバルのお客さん。バルの外にもミニカウンターみたいなのが設置されていて、中に入りきれない時やタバコを吸う人たちは外で飲んだり食べたりしています。
わたし達の滞在中はわりと暖かかったせいもあってか、たくさんの人が外にいました。


サンセバといえば、ボリュームたっぷりで新鮮な素材を使った おいしいタパスやピンチョス(串にささった一品料理)をバルでつまむのがお約束ですが、わたし達も今回は沢山バルのはしごをしました。
食べるのに夢中になっていたので全部はムリだったのですが、頑張ってカメラにおさめたタパスやピンチョスたちを紹介しますね〜 (^_^)



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*CASA VERGARA*

ここカサ・ヴェルガラに来たら絶対に食べるものがあります。それは右下の写真に写っている薄オレンジ色の物体。なんとこれはタラコちゃん。もちろん日本のもののように塩漬けではなく 蒸したか茹でただけのものですが、しゃきしゃきのタマネギとピーマンのみじん切り+ビネガーがかかっていて、白ごはんをください、、、と言いたくなるぐらいおいしいのです。
右上は Carrillera(カリジェラ)という、牛ホホ肉をとろとろになるまで煮込んだもの。やわらかくっておいしい〜。
左下のはウニクリーム。うに大好きなのでたまりません。



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*Gorriti*

続いてラ・ブレッチャ市場のすぐ横にあるゴリッティ。ごっつい名前だな〜(笑)と毎回思うのですがここもとってもおいしいのでおススメです。
左はPintxo de Riñones(腎臓の串焼き)。辛いソースをかけて食べるのですが、日本の焼き鳥のようでこれまたごはんが恋しくなるような味。
右はBoliche de marisco(魚介ボール)。魚介たっぷりのベシャメルコロッケ(天ぷら?)みたいな感じで、こう見えてもひとつが大きいので結構お腹いっぱいになります。



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*Bergara*

ピンチョスやタパスの大会で沢山の賞を獲ったことのあるベルガラ。ここのはひとつひとつが、なんというかお上品な感じでした。
右上は Risotto con foie gras(フォアグラのリゾット)。クリーミーでフォアグラがとろけました。
右下は左側が Txalupa - hongos y langostino con nata(キノコと海老の生クリームパイ)、右側がCrema de vieira(ホタテのクリームパイ)。
左下は Itxaso - Rape con crema de puerro(あんこうのポロネギクリームパイ)。
ここには初めて行きましたが、すべてがおいしくて大満足でした。



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*Izazpi*

ちょっと新しい感じの BARイサスピ。メニューには興味をそそられる斬新なタパスが沢山ありました。
左の黒い物体は Croqueta de chipirón(ホタルイカのコロッケ)。イカスミ入りなので割ってみると中は真っ黒。
右は Risotto de bogavante(ロブスターのリゾット)。ロブスターのうまみがしっかりお米にしみ込んでいました。



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*La cuchara de San Telmo*

そしてサンセバに来たら絶対に行って欲しいバル、ラ・クチャラ・デ・サン テルモ(サン テルモさんのスプーン)。ここのタパスは出てくるもの出てくるもの 全てが本当においしくて うっとりしてしまいます。
常にメニューにあるタパスと 、その日その日の仕入れによるのだと思いますが この日だけの限定だよ!的スペシャルなタパスもあったりします。
上の2つは Carrillera al vino tinto(牛ホホ肉の赤ワイン煮)。ここのカリジェラはサンセバで一番だと断言できます。口の中に入れると 噛まなくてもホロホロと崩れてしまうくらいお肉がやわらかいのです。初めて食べた時は、世の中にこんなにおいしいものがあるのか、、、とちょっと大げさだけど思いましたもん。
左下は Vieira toro envuelta en tocino iberico(大粒ホタテのイベリコベーコン巻き)。ぷりぷりの身が締まった大粒のホタテと、香ばしいイベリコ豚のベーコンがすごく合ってましたよ〜。
右下は Pato hembra confitado(雌鴨のコンフィ)。これもお肉がすごく柔らかくておいしかった〜。

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上の2つは Croqueta de cocido(コシードのコロッケ)。コシードとは野菜やお肉の煮込みなのですが、そのコロッケバージョン。サクサクでした〜。
左下は Kokotxas en TEMPURA de cerveza(ココッチャのビール天ぷら)。ココッチャはタラもしくはメルルーサの下顎肉で、バスク地方でよく食べられます。火を通すとココッチャ自身の脂身というかゼラチン質がとけ出して、プルプルでコクがあってとってもおいしい。
右下は Pulpo de roca con berza asada(岩ダコとベルサというキャベツの一種のロースト)。こちらのタコはやわらか過ぎるものが多いのですが(スペイン人はやわらかいのが好き)、これはコリコリの食感がほどよく残っていました。



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*Txondorra*

左上は Pintxo de tiburón y cigala(サメ肉と手長海老のピンチョ)。サクサクで口に入れるとじゅわっと肉汁が出てきて、まるで日本の串揚げを食べているようでした。
右上は Milhojas de bacalao(タラのミルフィーユ)という、タラを薄切りじゃがいもで挟んだもの。ちょっとだけポテトの部分が脂っぽかったけど普通においしかったです。
左下は Crepe de cigalas(手長海老のクレープ)。口に入れた瞬間、これってお好み焼きに似てるかも?というような味でした。特に生地の部分がお好み焼きとまったく同じ味で同じ食感!ソースもお好み焼きソースっぽかったですしね。
右下は Carrillera de cerdo iberico(イベリコ豚のホホ肉)。このお肉もジューシーでおいしかった〜!そういえば一昨年くらい前から、日本ではイベリコ豚ブームですよね?去年の夏に帰国した時もイベリコ豚を売りにしているお店を結構見かけた気がします。

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左上は Pintxo de angulas(ウナギの稚魚のピンチョ)。見た目はニョロニョロしててちょっと気持ち悪いかもしれないけど、わたしはこのアングラスが大好きで 白ごはんにぶっかけて食べたりしてます 笑。スーパーで売られているものや 大半のBARで出されているものは本物の稚魚ではなく、タラなどの白身の魚を使って稚魚に似せたすり身なのですが、これはこれで美味しいんですよ〜。
右上は Pintxo de pulpo(タコのピンチョ)。このタコもほど良いコリコリ具合でした〜。日本人好みの食感だと思います。
下のふたつは Chipirón en su tinta en TEMPURA(イカスミ入りホタルイカの天ぷら)。
ナイフをいれると、どばーっとイカスミソースがあふれてきました。


ピンチョスやタパスのいいところは、いろいろな料理をちょこっとずつ試せるところですね。だから飽きないし、いくらでも食べ続けていられるんだろうなぁ。そういうところは少し日本の居酒屋に似ているかもしれませんね〜。


そうそう、サンセバに来たらもうひとつ 行かなきゃいけない場所があったんだった!
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*Mejillonera*

その名もムール貝屋さんという、そのまんまですがムール貝を中心としたタパスのお店。
蒸したプリプリのムール貝を いろんなソースで楽しめるバルなのです。ソースがかかってないのもあって それはそれでシンプルでおいしいけど、わたしはこのティグレというピリ辛ソースがかかったものが好き。他にもマリネラというとろりとした海鮮風ソースや、ビネガーがかかったビナグレタというのもさっぱりしてておススメです。
他にもイカのフリットが挟んである、ボカディージョ(バゲットのサンドイッチ)も揚げたてのイカがたっぷりでおいしい。
おまけに安いときて、いつも多くの人でにぎわっています。


サンセバに来るとこんな感じで王道のタパス!ピンチョス!とバルのはしごだけですませる人が多いかもしれませんが、レストランでちゃんと座って食べるのも強くおススメします。
ポールはバスク地方が大好きなので もう10回以上サンセバや他のバスクの町に行ったことがあるのですが、若い頃はやっぱりお金もなかったので(笑)バルのはしごばかりしていたようです。
ある日バスク人のお友達からバスク料理を深く知りたいなら、レストランにも行かなきゃダメだよ!と連れて行ってもらって以来 いろいろなレストランめぐりをしたようです。



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*Gandarias*

と前置きが長くなりましたが、前回の記事でもちょっと触れた サンタマリア教会の側にあるお気に入りのレストラン ガンダリアス。サンセバに来た時は必ずここへ行きます。

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いつも予約でいっぱいのお店だという事は分かっていたのですが、なぜかそのことをすっかり忘れてしまい、レストランに行く30分前に電話しました(汗)。そしたら当たり前だけど もう予約でいっぱいだよー!と言われたのですが、もしかしたら開店直前に空きがでるかもしれないからもう少し待って直接行ってみよう!ということに(笑)。
で、行ってみたらちょうど運良くキャンセルが出たらしいので、よかったね〜と胸をなで下ろしたのでした 笑。

わたし達が着いたのは13時過ぎだったので、こんな感じでテーブルはガラガラ(でも席は全部予約済み)。スペイン人の昼食の時間は日本のそれとくらべると すごく遅くに始まるのですが、だいたい14時から始まって16時頃くらいまで食べてたりします。
日本ではどちらかというと夕食に重きを置きますが、一般的にスペイン人にとってはお昼ごはんが1日の食事の中で一番大事。それでもやっぱり平日は仕事があったりして そうもゆっくり食べてられないので、特に週末などは2〜3時間かけてゆっくりと食事を楽しむのです。

ちなみに左側に見える人たちはレストランの一部がバルになっているので、そこでタパスやピンチョスなどをつまんでいます。ご覧のとおり、いつもこんな感じで混み合ってます。

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スペインの生ハムの中でも高級な Joselito という生ハムたち。天井からこんなふうにつり下げられていました。

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ワインはリオハのイサディ。ここではお肉を食べるのがお決まりなのでいつも赤を頼みます。

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まずは↑の吊るしてあるホセリートの生ハムから。噛めば噛むほどうまみが出てきます。

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そしてもう一皿、ポロネギのなんたら、、という(名前失念 汗)プエロス・コン・ヴィナグレータ(サスピさん、名前を思い出させてくれてありがとう♪)。トロトロに柔らかくって甘いネギ。口に入れた瞬間、これってホワイトアスパラ!?と思うほど味も食感も似ていてすっごくおいしかった〜。

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そしてメインのお肉、チュレトン(バスク牛のステーキ)2人前750g 。これこれ、これが食べたかったのよ〜♪バスクに来たらこれは絶対外せないのです。
このチュレトン、こちらのお肉にしては結構脂身があるのですが、全然しつこくなくて噛むたびにお肉のうまみというか 血のうまみというかが じゅわじゅわ出てきてすごーくおいしいのです。日本のお肉も大好きですが、和牛の繊細な感じのおいしさともまた違った 男らしい(?)感じのおいしさなのです。

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そしてこれが調理前の肉の塊。

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このお兄さんが丁寧に焼いてくれました。ありがとう〜。

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デザートはチーズのタルト。ベリー系のソースでさっぱりとおいしく頂きました。

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米どころスペインならではのデザート、Arroz con leche。これは多分日本でも知られているかな〜?お米を牛乳であまく煮たデザートで、上にはシナモンパウダーがふりかけられています。
牛乳ひたひたの甘いお米なんて、、、と初めて見た時はちょっと抵抗がありましたが、食べてみると結構いけるかも。と思いました。好きな人はすごく好きみたいですよ〜。

そして実は、、、今回は2回ガンダリアスに行ってきました 笑。↑で食べたものが1日目のお昼、そして↓が3日目のお昼。2日目のお昼は魚介系だったので、3日目にむしょうに肉な気分になってしまって またガンダリアス行こう!となりました。

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この日もワインはリオハのピエロラ。これもすごくおいしかったけど、1日目に飲んだイサディの方が好みの味でした。

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Revuelto de hongos (キノコとたまごの炒めもの)。たまごが半熟トロトロ〜。

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Pimiento relleno de txangurro(パプリカのカニクリーム詰め)。これは唯一もの足りない一皿でした。なぜかというとカニの身がほとんど入ってなかったから(悲)。残念。。。

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そしてシメはお約束のチュレトン2人前850g。1日目よりも100g 増やしてみました037.gif
どんだけ食べるんだって感じですが、とにかく2回とも大満足♪
魚介系の料理も充実してますが、ここに来たらやっぱり肉ですよ〜。




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*Saltxipi*

そしてもうひとつのおススメレストランは 魚介料理で有名なレストラン サルチピ。
ここはポールのバスク人のお友達 イドイアのおススメで行ったのですが、チャングロ(カニ)料理を中心に新鮮な魚介類が楽しめます。
サンセバに一軒、そしてUSURBILというサンセバから車で10分くらいの村にも同じレストランがあって、どうやら今は兄弟でこの2つのレストランを経営しているらしいです。もともとはUSURBIL村のレストランを この兄弟のお爺さん(ひいお爺さん?そのへんがちょっと微妙)が立ち上げたのが始まりのようです。

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この方がこのレストランの創業者。

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キリリと冷えた Txakoli(チャコリ)というバスクの白ワイン。ちょっと辛口の微発泡ワインなのでさっぱりとしていて、魚介類とよく合います。

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アペリティフの野菜のクリームスープ。やさしい味でした。

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Ensalada de txangurro(チャングロのサラダ)。チャングロの身がたっぷりでおいしかった!

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Arroz con almejas(アサリのリゾット)。ちなみにコレで1人前なのですが、量多すぎなので取り分けましたよ 笑。大粒のアサリで身がぷりっぷりでした。ひさびさにこんなに新鮮でおいしいあさりを食べたかも。

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そしてメインは Txangurro al horno(チャングロのグリル)。

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ここにはチャングロ2杯分はカニ肉が入ってるんじゃ?というくらいカニ肉たっぷりのグリルでした。ここのを食べたら他でチャングロ食べれないかも〜。

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デザートは Torrijas caramelizadas(トリハスのキャラメリゼ)。簡単に言っちゃうとフレンチトーストみたいなものですが、ここのはそんな一言でまとめて欲しくないよっ!というくらいのおいしさ。
エスプレッソで口の中をさっぱりさせて、最後にハーブのリコール(消化促進してくれる)をぐいっと一気に飲んで 大満足でお店を出ました。

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サルチピは町の中心からは少し外れたところにありますが 歩いて行ける距離です。おなかいっぱいになった後は、ここから近いスリオラビーチのあたりを散歩するのもいいですね。


前回の旅行では 昼夜ともにレストランでガッツリ食べて急性胃腸炎になってしまったので、今回はお昼をガッツリめにして夜はタパスやピンチョス三昧といきました。そのおかげで体調を崩すこともなく、本当においしく楽しく過ごせました。
ああ、こんなこと書いてたら帰ってきたばかりなのに またサンセバに行きたくなってきましたよ〜。



*おまけ*
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ところで街を散策しているとこんなのがありました。さて、なんでしょう?

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中を覗いてみるとエプロン姿のオトコたちが!
実はこれ、Sociedad Gastronómica(バスクではTxokoと称されることが多い)という "美食クラブ" のひとつなのです。
この美食クラブは主にサンセバがあるギプスコアやお隣のビスカイアに集中していて、プロのコックさんだけでなく 食に関心が深い一般バスク人によって形成されています。
現在はちょこっとずつ規則などもゆるくなって 色々と変わってきているようですが、基本的にこのクラブに入れるのは以前は男性のみだったようです。
↑の写真のように、こうしてお昼や夜になると集まって料理の腕くらべをしているのですよ〜。
ホント、とことん食いだおれの街ですね。(^_^)


さてさて、次回はフランスバスク編です♪
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by viespa | 2011-01-22 05:21 |
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